東海道ハイウェイ
ー江戸から現代の肖像ー

会期:2014年7月8日(火)~9月11日(木)

Part 1:7月8日(火)~8月10日(日)

Part 2:8月12日(火)~9月11日(木)

本展覧会では江戸と現代の作家が捉えた、東海道をめぐる人々をテーマにした作品を紹介します。
歌川広重の『五十三次』(通称人物東海道)56点、歌川派を代表する広重、三代豊国、国芳の合作『東海道五十三對』55点と共に、英国人作家カール・ランダルの『東海道ハイウェイ』14点を展示します。『東海道ハイウェイ』は、広重がかつて歩き、繰り返し描いた「東海道」を再び辿りながら、そこに生きる現代の人々の肖像を描き記録したシリーズです。そこには古今を問わず日本社会の断面が表現されています。

□主催:静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]

□助成:グレイトブリテン・ササカワ財団グレイトブリテン・ササカワ財団

□協力:静岡鉄道株式会社

東海道ハイウェイ

展示作品

Part 1

『五十三次』(通称 人物東海道)

歌川広重 五十三次 由井

歌川広重
五十三次 由井

『五十三次』は美人風俗をはじめ、旅人や人足など、東海道の風景を背景として人物が大きく扱われている事から『人物東海道』の別名で知られます。嘉永五年(1852)頃、版元・村田屋市五郎から刊行されました。通常、東海道の揃物は江戸・京都と五十三の宿場を足した合計五十五点で構成されますが、本揃物は全五十六枚の中判錦絵です。中判は大判の半分の大きさのため、紙の無駄を防ぐため総枚数が偶数になるよう京が二枚制作されたものと思われます。

Part 2

『東海道五十三對(とうかいどうごじゅうさんつい)』

歌川広重 東海道五十三對 江尻 三保の浦羽衣松の由来

歌川広重
東海道五十三對 江尻
三保の浦羽衣松の由来

『東海道五十三對』は幕末期の歌川派を代表する三人の絵師・広重、三代豊国、国芳が筆をとった揃物です。主題は東海道の風景ではなく、宿場とその地方に伝わる物語や伝説の人物が描かれ、画面上部の枠内には宿場に関係する歴史故事、狂歌などが記されています。弘化元年~四年(1844~47)に伊場屋仙三郎、伊場屋久兵衛、遠州屋又兵衛、伊勢屋市兵衛、海老屋林之助、小嶋屋重兵衛の六軒の版元から刊行されました。

参加アーティストプロフィール

カール・ランダル

カール・ランダルは都会の群像などをモチーフに描く油彩画家です。2012年には“The BP Travel Award”(ナショナル・ポートレートギャラリー)を受賞、イギリス国内で最も注目を集めるアーティストのひとりです。(イギリス在住)

WEBサイト:http://www.carlrandall.com

カール・ランダル Tokaido Highway Hakone

カール・ランダル
Tokaido Highway Hakone

カール・ランダル Tokaido Highway Electric Tokyo

カール・ランダル
Tokaido Highway Electric Tokyo

カール・ランダルの作品を鑑賞する安倍晋三首相(2014年5月1日、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)

※右写真の図録は展覧会会期中、当館で販売します。
※本展覧会では写真内作品の出展はございません。

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※ 掲載の展示内容及び出展作品は都合により変更となる場合がございます。

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