平成25年度 第3回企画展
浮世絵POP
江戸〜現代のポップカルチャー
会期:2013年9月18日(水) ~ 11月17日(日)
Part 1:9月18日(水) ~ 10月14日(月・祝)
Part 2:10月16日(水) ~ 11月17日(日)
ポップ・アートとは「大衆向きで、一過性の、消耗品で、安価で、大量生産された、若者向けで、おしゃれで、セクシーで、工夫をこらした、魅力的で、大もうけできるもの」この言葉は、ポップ・アーティストであるリチャード・ハミルトンが書いたポップ・アートの11の定義です。庶民の文化が成熟した江戸時代、これらの条件を備えた浮世絵はもしかしたら日本のポップカルチャーの先駆者だったのかもしれません。そして、浮世絵は、西欧に「ジャポニズム」と呼ばれるムーブメントを巻き起こし、モネやゴッホをはじめとする海外の芸術家に大きな影響を与えました。
そこで本展では、当館所蔵の歌川広重の代表作『東海道五拾三次之内』(保永堂版)、世界に数点しかないと言われる『中津川』(通称 雨の中津川)を含む『木曾海道六拾九次之内』を中心に110点を一挙展示します。併せて、日本を代表するグラフィックデザイナー 田中一光や粟津潔、現代アーティストの山口晃、ミヤケマイ、山口藍などによる現代木版画を紹介しながら、伝統木版の新たな可能性を探ります。現代に息づく江戸の町人文化や大衆性と重なるポップでグラフィックな要素をお楽しみください。
□主催:静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]
□協力:(公財)アダチ伝統木版画技術保存財団