徳川家康公顕彰四百年記念事業
家康と広重の東海道

会期:2015年8月11日(火)- 11月8日(日)

Part 1:8月11日(火)- 9月6日(日)

Part 2:9月8日(火)- 10月12日(月・祝)

Part 3:10月14日(水)- 11月8日(日)

徳川家康の没後400年を記念し、家康の整備した「東海道」をテーマとした展覧会を開催します。
家康は天下統一後すぐに東海道の整備に着手、街道が整うと交通量が増加し、東海道を行き交った大名行列、商人や職人らによって各地に様々な文化がもたらされました。庶民の旅の需要が高まった江戸時代後期、歌川広重は人々でにぎわう東海道の風景を浮世絵に表しました。
本展覧会では広重の代表作『東海道五拾三次之内』、『東海道』、幕末の絵師たちが京へ向かう十四代将軍徳川家茂を描いた『東海道名所風景』を展示します。
併せて、府中を訪れた職人から現代に受け継がれる静岡市の伝統工芸、諸国から静岡市内の史跡に伝わる文化財の数々をご紹介いたします。
浮世絵をはじめ街道にまつわる品々から、日本の大動脈「東海道」の姿に迫ります。

□主催:静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]

□協力:徳川家康公顕彰四百年記念事業 静岡部会事業実施本部、静岡市経済局商工部産業振興課、公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団、清見寺、望月人形

家康と広重の東海道

展示作品

Part 1:『東海道』(隷書東海道)シリーズ 全55点

題名が隷書体で書かれることから通称「隷書東海道」の名で知られる揃いもの(シリーズ)。深い色味で摺られ、立体感と重厚感を備えています。

歌川広重『東海道 十八 五十三次 興津 清見かせき 清見寺』当館蔵

歌川広重『東海道 十八 五十三次 興津 清見かせき 清見寺』
当館蔵

Part 2:『東海道五拾三次之内』(保永堂版東海道)シリーズ 全55点

広重の出世作にして、浮世絵版画を代表する揃いもの(シリーズ)。版元保永堂から刊行されたことから、通称「保永堂版東海道」の名で広く知られます。

歌川広重『東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺』当館蔵

歌川広重
『東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺』
当館蔵

Part 3:『東海道名所風景』(御上洛東海道)シリーズ 内55点

開国か攘夷(じょうい)かで揺れる幕末、十四代将軍家茂は朝廷の求めに応じて京へ向かいました。二代歌川広重をはじめ多くの絵師たちが家茂の上洛を捉えた160図を越える中から、家康ゆかりの駿府城や久能山を描いた作品を中心に展示します。

歌川芳盛『東海道 府中』当館蔵

歌川芳盛『東海道 府中』当館蔵

【Part 1〜Part 3共通】諸国から駿河に伝わる文化

東海道を行き交う人

駿府城築城、久能山東照宮造営、浅間神社造営に際し、諸国から優れた職人が府中に集められました。その技術は静岡市の伝統工芸として現代にも息づいています。本展では江戸から現代の名工による工芸品をご紹介いたします。

Part1 駿河漆器、駿河竹千筋細工
Part2 駿河蒔絵、寄木細工、賎機焼
Part3 駿河雛具・雛人形

東海道を行き交う物

静岡市には諸国で生産され駿河にもたらされた文化財が数多く残ります。本展では、家康とつながりの深い清見寺をはじめとした静岡市内の史跡から、徳川家ゆかりの宝物、諸国の工芸品をご紹介いたします。

Part 2展示作品 諸井治郎 『漆額皿「富士」』 静岡市経済局商工部産業振興課蔵

Part 2展示作品 諸井治郎 『漆額皿「富士」』
静岡市経済局商工部産業振興課蔵

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