江戸と明治の天才 広重×香山
ー世界が絶賛した浮世絵と幻のやきものー

会期:2014年9月13日(土)~11月16日(日)

Part 1:9月13日(土)~10月13日(月・祝)

Part 2:10月15日(水)~11月16日(日)

由比本陣公園、静岡市東海道広重美術館は本年9月で20周年を迎えます。
この節目の年を記念し、当館所蔵品を代表する『木曾海道六拾九次之内(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち)』、『東海道五拾三次之内(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)』(保永堂版東海道)と共に、田邊哲人コレクションより眞葛焼(まくずやき)の数々を一挙公開いたします。海外の芸術家や収集家に愛された浮世絵版画と、輸出品として海を渡り「幻のやきもの」として近年注目を浴びる眞葛焼。世界が絶賛した名品の競演に、ぜひご期待ください。

□主催:静岡市、静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]

□協力:神奈川県立歴史博物館、公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団

□後援:静岡新聞社・静岡放送、静岡朝日テレビ、だいいちテレビ、テレビ静岡

江戸と明治の天才 広重×香山 ー世界が絶賛した浮世絵と幻のやきものー

展示作品

【Part 1】9月13日(土)-10月13日(月・祝) 歌川広重 渓斎英泉 『木曾海道六拾九次之内』 全71点

木曾海道六拾九次之内

渓斎英泉『木曾街道 塩尻嶺 諏訪ノ湖水眺望』

渓斎英泉
『木曾街道 塩尻嶺 諏訪ノ湖水眺望』

歌川広重『木曽海道六拾九次之内 中津川』

歌川広重
『木曽海道六拾九次之内 中津川』

歌川広重『木曽海道六拾九次之内 洗馬』

歌川広重
『木曽海道六拾九次之内 洗馬』

『木曾海道六拾九次之内』は、中山道の風景を渓斎英泉と歌川広重が描いたシリーズです。東海道と並ぶ二大街道のひとつ「中山道」は、木曽路を抜けるため別称「木曽街道」と呼ばれていました。明るい色合いの『東海道五拾三次之内』と対照的に、月の景色など落ち着いた作品が多いのが特徴です。

【Part 2】10月15日(水)-11月16日(日) 歌川広重 『東海道五拾三次之内』(保永堂版東海道)全55点

東海道五拾三次之内

歌川広重『東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺』

歌川広重
『東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺』

歌川広重『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』

歌川広重
『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』

歌川広重『東海道五拾三次之内 原 朝之冨士』

歌川広重
『東海道五拾三次之内 原 朝之冨士』

『東海道五拾三次之内』(保永堂版東海道)は、「名所絵師・広重」の名を一躍広めた大出世作です。広重三十七歳の頃に制作されたこのシリーズは、四季や気象の変化を巧みに織り込んだ街道や宿場の風景描写が評判を呼び、人気を博しました。東海道にある五十三の宿場に、出発地点である日本橋と到着地である京都を加えた全55作品の揃物です。

【Part1/Part 2共通】 初代宮川香山 眞葛焼(田邊哲人コレクション)16点

初代宮川香山と眞葛焼

眞葛焼は、開港後まもない横浜で、京都の陶工・初代宮川香山(1842~1916)によって始められたやきものです。香山は後に帝室技芸員となり、明治期の陶芸界を牽引します。江戸時代から続く陶磁技術を背景に、西洋文化を吸収して新たな美を生みだした眞葛焼は、万国博覧会で世界的な人気を博しました。その後眞葛焼は、二代~四代と引き継がれますが、横浜大空襲の被害を受けて途絶えてしまったことから「幻のやきもの」といわれます。
本展覧会では、田邊哲人氏のコレクションから、華麗な装飾が見どころの高浮彫作品を中心に、16点を展示いたします。

初代宮川香山『高浮彫群鳩飛来花瓶』

初代宮川香山
『高浮彫群鳩飛来花瓶』
田邊哲人コレクション(神奈川県立歴史博物館保管)

初代宮川香山『高浮彫牡丹に眠猫覚醒蓋付水指』

初代宮川香山
『高浮彫牡丹に眠猫覚醒蓋付水指』
田邊哲人コレクション(神奈川県立歴史博物館保管)

初代宮川香山『高取釉渡蟹水盤』

初代宮川香山
『高取釉渡蟹水盤』
田邊哲人コレクション(神奈川県立歴史博物館保管)

田邊哲人(1942~)

静岡市清水区由比出身の近代陶磁の研究家・収集家。
スポーツチャンバラの創始者として、長年にわたるスポーツ振興の功績を称えられ、平成26年春の褒賞にて藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受章しました。

イベント

由比本陣公園20周年記念イベント9月13日(土)は由比本陣公園内各会場にて、20周年記念イベントを開催します。※詳細はこちらをご覧ください。

各種情報

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※ 掲載の展示内容及び出展作品は都合により変更となる場合がございます。

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