平成25年度 第5回企画展
広重と江戸の旅人
会期:2014年2月4日(火)~3月30日(日)
Part 1:2月4日(火)~3月2日(日)
Part 2:3月4日(火)~3月30日(日)
東海道は江戸幕府によって本格的に整備され、大名行列や寺社仏閣に参詣する旅人などが行き来して賑わいました。そんな中、歌川広重が描いた臨場感あふれる東海道風景の浮世絵版画は、旅に行きたくても行けない人たちの憧れを満たし、大衆の人気を博します。本展では歌川広重の『五十三次名所圖會』(通称竪絵東海道)、『東海道五十三次之内』(通称蔦屋版東海道)、『東海道五十三次細見圖會』をご紹介します。これらの作品には東海道の宿場とその周辺の風景、旅人が自身の足、あるいは駕籠や舟で旅をした時代の情景が描かれています。
併せて、江戸時代の旅人が携帯した旅道具の数々と共に、静岡市の伝統工芸品をご紹介します。静岡市の伝統工芸は、徳川家康公の駿府城築城や二代将軍秀忠公の久能山東照宮造営、更に三代将軍家光公の浅間神社造営に際し、全国各地から宮大工、塗師、指物師などの優れた職人が、東海道の宿場として栄えた「府中(現在の静岡市)」に集められたことが興隆を極める源になったといわれています。
浮世絵版画と旅にまつわる道具を通して追体験する東海道の旅を是非お楽しみください。
□主催:静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]
□協力:静岡市地域産業課、(公財)アダチ伝統木版画技術保存財団、