平成25年度 第4回企画展

東京ストーリー/アフター広重

会期:
2013年11月19日(火) ~ 2014年2月2日(日)

Part 1:11月19日(火) ~ 12月23日(月・祝)

Part 2:12月25日(水) ~ 2014年2月2日(日)

※年末年始休館日: 2013年12月28日(土)~2014年1月4日(土)

広重は、歴史の中で鎖国から解放され西洋への扉を開いた、非常に面白い時代に活動していました。彼の『名所江戸百景』は、西洋の脅威による変革と伝統的な日本との間にある重要な拠点であった「江戸」という1つの都市を捉えています。本展、「東京ストーリー/アフター広重」では、広重晩年の傑作『名所江戸百景』と、エミリー・オールチャーチの広重へのオマージュ作品をご紹介します。オールチャーチは『名所江戸百景』のシーンとなった場所を実際に訪れ、その背景をモチーフとして現代の風景画を作り上げています。広重の『名所江戸百景』が、日本の歴史における決定的瞬間を記してきたように、オールチャーチの東京ストーリーは、現代の都市の本質を象徴しているのかもしれません。また、2013年4月、彼女が静岡市に滞在し、広重の東海道五拾三次之内をテーマに制作した新作『Tokaido Road - Yui, Mariko』も発表します。

□主催:静岡市東海道広重美術館[NPO法人ヘキサプロジェクト]

□協力:(公財)アダチ伝統木版画技術保存財団
J400 JAPAN AIRLINES

東京ストーリー/アフター広重

展示作品

『名所江戸百景』
名所江戸百景は、名所絵や風景画を多く描いた初代歌川広重の集大成ともいえる最晩年の代表作で、手前の物を極端に大きく拡大した「近景拡大構図」で描かれた作品が多いのが特徴です。安政三年(1856)から順次刊行され、はじめは題名通り百図を目標に刊行されたようですが、評判となったため開版の翌年にはすでに百図に達し、その後も広重が没する安政五年(1858)まで続刊されました。広重の署名がある作品が百十八点存在し、これはひとりの絵師が描いた錦絵のシリーズとしては最大級の枚数です。二代広重の署名がある「名所江戸百景 赤坂桐畑 雨中夕けい」、梅素亭玄魚(ばいそていげんぎょ)の意匠による目録「一立斎広重一世一代 江戸百景」を加えての、全百二十点のシリーズとなります。

『東京ストーリー/アフター広重』
本作品は、エミリー・オールチャーチの長年にわたる浮世絵に魅せられた集大成であり、風景画の名手、広重(1797-1858)と彼の晩年の傑作作品である『名所江戸百景』(1856-58) へのオマージュです。オールチャーチは『名所江戸百景』のシーンとなった場所を実際に訪れ、その背景をモチーフとして現代の風景画を作り上げています。本展では「東京ストーリー」シリーズ全10点をご紹介します。

イベント

美術館ボランティアによる展示ガイドを開催しています[毎週 土・日曜日]

美術館ボランティアが、浮世絵作品を中心に作品解説を行います。
ご希望の方は 開催曜日にエントランスホールにお集まりください。
※ 都合により開催が無い週もございます。 詳細は当日エントランスホールの案内をご覧ください。

参加アーティストプロフィール

エミリー・オールチャーチ
エミリー・オールチャーチは巨匠達の絵画やプリントを、ベースにした複合写真のイメージを造る作家です。多数の写真により構成される各イメージは、デジタルを通して合成され、現代を表す景色の中に再現させています。2012年に行われたイギリスのエリザベス女王即位60周年記念の祝賀行事「ダイヤモンド・ジュビリー」では、政府からの受注制作を行いました。またテイトモダンなどのワークショップ講師として教育普及に携わるなど、国内外で活躍する期待のイギリス若手作家です。

各種情報

プレスリリースをダウンロード

※ 掲載の展示内容及び出展作品は都合により変更となる場合がございます。

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